会社プロフィール

1905(明治38)年から漁網の製造を始め、50年に法人化を経て、110年以上の業歴を誇ります。1961(昭和36)年にナイロン漁網製造を開始、1982(同57)年に漁網製造技術のノウハウを生かし産業用ネット生産を始めました。1988(同63)年にプラスチックなどの樹脂材料にガラス繊維などを組み入れたFRP(繊維強化プラスチック)を生産開始し、常に5年、10年先を見据えた製品開発を行い、現在に至っています。
従来の技術を生かしながら、新機軸となる技術との融合を図り生み出された製品の販路は多岐にわたり、水産業のほか、土木・建築用、農業、スポーツ、自動車や電力・通信などさまざまな分野で採用されています。名古屋大学ナショナルコンポジットセンターと産学連携での共同研究で開発を行うといった先進的な取り組みも実施しており、次世代複合繊維製品の実現に向けて新たな事業の可能性の拡大に努めています。
事業内容

(1)水産業向けの漁網、建設・土木用の防護ネット、車両トランク用のラゲッジネット、スポーツ用の防球ネット、サッカー場のゴール用ネットの製造・販売、そのほか付帯設備の設計・施工とレンタル業務。
(2)自動車用カーマットおよび内装品の製造販売。
(3)FRP(繊維強化プラスチック)製品の製造・販売。
FRPは、プラスチック樹脂にガラス繊維や炭素繊維などを補強材として融合し、強度を向上させたもの。特に、紫外線(光)を照射することで硬化し、老朽化の進んだ下水道管を内側から補強・更生する光硬化FRPは、下水道管の取替工事を必要としないため3年ほど前から受注が伸びています。
そのほかにも、海洋上に建てられた風力発電用の洋上風車に使われているプロペラ部分(60~80メートルの長さがあります)の補強材にも、当社のFRPが採用されています。
さらには、光触媒機能を活用した抗菌・鳥インフルエンザ抗ウイルス剤「NONA7(ノナセブン)」を開発しました。
企業情報
(ふくいふぁいばーてっく)
本社=愛知県豊橋市中原町岩西5番地の1
東京営業所=東京都新宿区新宿2-3-16-808
沿革
福井作蔵商店として漁網製造を開始
漁網工場を開設
福井漁網株式会社設立
世界数十カ国へ漁網の輸出を開始
ドイツ製高速ラッセル製編網機を日本で初の導入
ナイロン漁網の製造を開始
日本製緯糸挿入高速ラッセル製網機導入
高付加価値産業資材用ネットの製造開始
FRP引抜成形装置導入
FRP(繊維強化プラスチック)の生産を開始
タフトカーペット製造装置導入
家庭用カーペット製造開始
マレーシア・ペナンに海外工場を開設
環境マネジメントISO14001の認証取得
ドイツ製多軸方向挿入経編機を導入
マルチアクシャル製品の製造開始
品質マネジメントISO9001の認証取得
「愛知ブランド企業」の認定を受ける
「福井ファイバーテック株式会社」に社名変更
光硬化樹脂プリプレグ工場設立
地域未来牽引企業の認定を受ける
ACTテクニカルセンター完成
トップインタビュー

技術は常に新しく変化し、仕事のスタイルも変わっていきます。こうした変化に対応していくために、「変革とチャレンジ」の社是のもと、常に5年先10年先を見据え、社員一丸となって挑戦を続けています。
今、開発にチャレンジしている炭素繊維は、「軽くて、強くて、腐食しにくい」という特性を持ち、自動車、航空・宇宙、スポーツ用品、建築など、幅広い産業で欠かせない素材となっています。重量は鉄の4分の1でありながら、強度は10倍。将来的には鉄鋼に代わる材料になると期待されています。重量が鉄の4分の1でありながら、強度は鉄の10倍と言われている炭素繊維は、将来的には鉄鋼の代替材料となるとも言われ、世界的にも市場が拡大し、産業として成長していくことでしょう。
その研究開発をさらに発展・促進するために2020(令和2)年、ACT(Advanced Composites Textile)テクニカルセンターを完成させ、稼働を開始しました。大気汚染物質が出ないように工夫された環境面にも優れた最新鋭の工場です。新たな拠点として2021(同3)年にオープンした東京・恵比寿の「ACT恵比寿ラボ」は、情報収集と交換、新規製品開発など、市場の動向をつかみ、視野を広げるための場として本格的に動き始めました。また、2025(令和7)年4月より橋梁用FRPに特化した埼玉営業所も開設しました。
海外にも積極的に目を向けていくために、フランス・パリで開催された展示会にも出展し、カーボンファイバー製品をアピールしてきました。
次世代のものづくりを見据え、人材の育成にも力を注いでいます。その中で工場勤務にも営業職にも現場体験は不可欠と考え、新入社員の研修では、工場研修やモノづくり研修を徹底させています。
豊橋、東三河出身の若い世代にさまざまな経験を積んでもらい、将来、海外で活躍してくれれば喜ばしいと心から思っています。
私たちは、チャレンジしないと生きていけません。
今後も変わらぬチャレンジ精神の下に先進のファイバーテクノロジーを駆使し、次の100年を見据え、複合型繊維メーカーとしての未来を創っていくことにチャレンジしていきます。
先輩にインタビュー


お客さまからの受注に応じて、週に2~3種類の製品を製造しています。同じものを作り続けるわけではないため、覚えることや学ぶことが多く、FRP(繊維強化プラスチック)製造の仕事を通じてものづくりの面白さを実感しています。
FRP製造という仕事に携わることで、これまで知らなかった技術や知識を身につけることができ、自分ができることの幅も広がってきました。失敗のリスクもありますが、それを恐れず挑戦を続けることで、仕事への好奇心が高まり、ものづくりの奥深さや面白さを感じています。
製品によっては、データ通りに進まないこともあります。そんなときは熱の調整などを自分で工夫し、思い通りに仕上がったときの達成感はひとしおです。常に緊張感を持って作業に取り組む中で、挑戦する気持ちを忘れずにいたいと思っています。
高校生のときに先生から「昔は社会人野球のチームがあった会社だよ」と聞き、当社に興味を持ちました。会社にはクラブ活動の制度があり、私は野球と美食、ゴルフのクラブに参加しています。会社の支援を受けながら、趣味を楽しむことができるのはとてもありがたいです。部署の垣根を越えた交流も生まれています。
また、次の工程も考えながら準備を進めるなど、常に効率を意識しています。
現在は班長という立場でもあるので、新人が早く仕事を覚えられるよう積極的に指導していきたいと思います。
そして、覚えることが多いため、メモを取る習慣が大切です。製品が頻繁にかわるので、次に同じ作業をするときに忘れてしまいがちですが、メモを見返すことで思い出しながら作業ができます。メモを取る習慣を身につけましょう。
タイムスケジュール



現在は小・中学校に設置されているサッカーゴールネットの仕立てを担当しています。入社前は、サッカーゴールのネットを手作業で縫っているとは思っていなかったので驚きました。
一人ですべての工程を担当するため、達成感もありますが、自分の名前で出荷される製品には責任も伴います。製品不良の指摘がきた場合は、すべて自分の責任になるので、常に責任感を持って作業に取り組んでいます。
特に大変だったのは、ゴールネットの仕立てを始めたころです。私は左利きですが、仕事は右手で行う必要があり、慣れるまで何度も練習を重ねました。できないことが悔しくて努力を重ねたこと、そして悩みを聞いてくれる先輩がいたことが大きな支えになりました。
職場は先輩後輩の垣根がなく、和気あいあいとした雰囲気です。わからないことがあっても気軽に質問できる関係が築けています。
また、クラブ活動も充実していて、私は「推し活クラブ」に入っています。半年に1回ほど、好きなアイドルや俳優、スポーツチームについて語り合いながら、他部署の方とも交流を深めています。
その分、完成したときには大きなやりがいを感じます。
だからこそ、どんな年代の人とも積極的に会話をすることが大切だと感じているので、コミュニケーション力を培っておくといいと思います。
タイムスケジュール



さまざまな繊維を製造していますが、工程の一つである編立のウォッチングを担当しています。編立の際の糸ワレや汚れがないかを確認する仕事です。いくつもの繊維を作っているので、その日によって担当する機械も異なり、今は5台の機械を2~3人で見ています。
自分の作った製品が「誰かの役に立つ」というところにやりがいを感じています。
仕事を通して、普段当たり前にあるものも、何人かで協力しないとできないもの、ということがわかり、少しのことでも感謝するようになりました。
4月から、現在の部署に移ったことから一から覚えることが多く、少しでも早く仕事を覚え、一人で任せてもらえるようになりたいと頑張っています。
この仕事をするまで、モノづくりには興味はありませんでしたが、高校まで続けてきたソフトボールのグローブや、グラウンドのネットを見ても、「どのくらいの時間をかけて作られたのだろう」と興味を持つようになりました。
色々なことに挑戦することや細かいことまで考えるようになり、世の中には当たり前にあるものは一つもない、どんなものにも人の手と時間がかかっていることを学びました。
気軽に相談に乗ってくれる人やフレンドリーに話しかけてくれる人が多く、安心して働けます。
昔から網を作り、世界で使用されているサッカーゴールの代表的な形を作ったことは、自慢できるポイントです。
やったことのないことでも、まったく知らないことでも、耳を傾けていれば、選択肢が広がります。
タイムスケジュール


サッカーゴールのネットを作っている会社で、高校の先輩がすでに働いていることを知って興味を持ち、入社を決めました。
現在、光硬化FRP(光で固める技術)を用いて作る下水管の製造や、製品で使用する材料を作っています。きつかったりすることもありますが、先輩がいることから気が楽で、相談もしやすく、いろんな面で支えてもらって仕事に取り組んでいます。
2交替制で仕事をしていますが、必要な知識を身に着けてしまえばあとはどれだけできるか、自分次第だと思っています。
最新のファイバーテクノロジーに携わり、インフラを支えるという重大な仕事に取り組んでいることにやりがいを感じています。
現状に満足せず、さまざまな知識を蓄え、ステップアップしていきたいと思っています。
仕事においては、複数人で目標に向かって頑張れる楽しさに、やりがいを感じています。
責任感が強まったことも良かったことの一つです。
わからないことがあったとき、一人で解決しようとせず、上司や先輩に聞くことの大切さを学びました。ミスをなくすためには聞いたほうが効率も良く、理解も深まります。
オンとオフがはっきりしていて作業時と休憩時のけじめがしっかりつけられ、生産効率や品質向上を高めています。
今までの友だちを大切に。
タイムスケジュール


製造業希望で各企業を検索しているときに、「漁網製造」を知って、興味を持ち、入社を決めました。家から近い所で安定して仕事をしたいと考えていた自分の要望にかなっていました。
生産課で網の製造を担当し、編地のウォッチング(欠点修理)、網つけなどの切り替え作業などに取り組んでいます。
糸通しはとても細かい作業なので、自分で糸通しをし、編みつけて調整し、きれいな網に仕上げられるととてもうれしく、やりがいを感じます。
経験を重ねる中でミスを減らし、スピーディーに仕上げていくとともに、機械の調整ができるように頑張りたいと思っています。
有給休暇が取りやすく、自分の時間を大事にしたいという思いもかない、仕事もプライベートも充実しています。
作業をミスなく進めるためには、作業前後の確認が大事、ということを学びました。
2年間の積み重ねによって、心に余裕をもって作業をできるようになりました。
ロッカールームの設置や食堂のリニューアルなど社内環境がいろいろと改善され、働きやすさへの配慮を惜しまない会社です。