きょう1日からの72年ぶりの御開帳を前に、豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)で10月31日、眞殿開扉式などの重要な行事が執り行われた。23日間にわたり、秘仏の本尊・豊川●枳尼真天(とよかわだきにしんてん)が開帳され、参拝客を迎える。
報道陣にも非公開となる厳かな雰囲気の中、午後2時、秘仏を納める厨子の扉を開く開扉式が始まった。僧侶たちが「尊天さま(本尊)のご功徳のまなざしを我々の世界へ向けてくださるよう」にと丁重に扉が開かれ、72年ぶりに開帳された。
福山憲隆住職らは「開扉巡礼」として本尊や千手観音はじめ諸堂の仏像に、御開帳奉修の報告の礼拝をして巡った。
その後、本殿内で行われた縁繋式(えんつなぎしき)では、厨子の奥に鎮座する本尊の手と、身代わりとして手前に立つ御前立尊像(おまえだちそんぞう)が糸でつながれた。御前立尊像から延びた5色の「善の綱」は、本殿前に建つ高さ9・5メートルの御縁柱(ごえんばしら)に結ばれており、この柱や善の綱に触れると本尊に触れることと同じご利益があるとされる。
午後4時には僧侶たちが集中して法要を行い、神聖さや清らかさを保つため全山閉門された。
本尊の像は秘仏のため見ることはできないが、参拝者は500円で本殿の中に入り、御前立尊像の前で拝むことができる。
きょうは早朝から内行事として御開帳大般若講式があり、「大般若経」を転読して参拝者らの願望成就を祈念。正午からは御開帳大般若祈祷が予定される。
本尊は稲穂を手に、白いキツネにまたがる姿から「豊川稲荷」「お稲荷さん」の名で親しまれ、かつては今川義元や織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、大岡越前守忠相らも祈願したと伝わる。
※●は口へんに「屯」の上がつい出ていないもの。
