トヨタ自動車は28日、蒲郡市海陽町に新設した「蒲郡GR KART工房」を報道関係者に公開した。同社初のカート生産拠点で、モータースポーツの裾野を広げようと、子どもも乗れる入門用の「GRカート」を製造している。
GRカートの価格は税込み38万5000円。分解せずにミニバンで運搬でき、家族層への訴求を強化している。受注生産で、1日8台の生産能力を2・5倍上回る好調な滑り出しを見せているという。
工場は複合リゾート施設「ラグーナテンボス」に隣接する。敷地面積は約5000平方メートルで、従業員は20人。市内にはトヨタのテストコースKIZUNA(キズナ)があり、ラリー三河湾が開催されるなど、モータースポーツとの関わりが深いことが進出理由の一つという。
工場では、人工知能(AI)を活用した自立化ロボットによる溶接や、耐衝撃性に優れた粉体塗装などの工程も公開された。コスト削減と品質維持の両立をアピールしている。
同社GR車両開発部の伊東直昭主査は「ファミリー層をカート場に呼び込みたい。子どもたちがゲームやスマートフォンだけでなく、外へ出るきっかけになれば」と話した。
