ホームへ戻る

2026(令和8)年 11月6日 金曜日

リビングサーラ

社会

企画展「豊川海軍工廠と豊川稲荷」

弔辞文など鎮魂の資料から新たな発見

企画展「豊川海軍工廠と豊川稲荷」
豊川稲荷に保管されていた神村さんの弔辞文(平和交流館で)

 豊川稲荷の72年ぶりの御開帳に合わせ、豊川市の豊川海軍工廠(こうしょう)平和公園内の平和交流館でミニ企画展「豊川海軍工廠と豊川稲荷」が29日まで開かれている。

 1945年8月7日の空襲による犠牲者の供養が行われるなど、戦後は戦没者たちの鎮魂の場となってきた豊川稲荷の歴史に焦点を当てた。

 豊川稲荷から借り受けた慰霊行事などの資料で分かった新たな発見や写真などを紹介している。

 終戦から約3カ月前、5月19日の空襲犠牲者の告別式の資料からは、死亡診断書などによって8人が空襲の数日後に死亡していたことが判明。市が平和公園の開園時に2677人と把握していた8月7日の犠牲者数は、実際には8人多いことが分かった。

 また、終戦の11日後に営まれた空襲犠牲者の葬儀で、豊橋中学校(現時習館高校)動員学徒の神村民雄さんが読んだ弔辞文の現物を展示。天皇を中心に国家の発展を願う皇国史観から「新日本建設に邁進」という言葉があるが、翌年の一周忌に林正雄さんが読んだ追悼文には戦争と国の指導部を批判する言葉が並び、1年にして軍国主義の価値観が崩れた様子がうかがえる。

 企画した市生涯学習課の前川拓さんは「戦争で生き残った方々の気持ちや、豊川稲荷にはこんな歴史の一面もあったことを知ってほしい」と話している。

企画展「豊川海軍工廠と豊川稲荷」

2026/11/06 のニュース

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.