東三河の実情に即した政策立案を学生に体験してもらおうと、愛知大学と東三河県庁は、県の若手職員も参加する連携講座を開いている。地域おこしや産業の現場を訪ね歩くフィールドワークも行い、来年1月には、チームごとに具体的な政策を提案する成果発表会を予定する。
連携講座は2年目の取り組みで、地域政策学部の戸田敏行教授が担当する。同学部と文学部の24人を対象に、豊橋校舎で9月から講義が始まった。
学生は「農業」「公共交通」などのチームに分かれ、県職員からアドバイスを受けながら地域の課題を探っている。県庁としては、行政の仕事を身近に感じてもらい、就職先としての関心を高める狙いもある。
10月25日には奥三河を訪問した。新城市では、地域活性化の実践例として「しんしろ軽トラ市」を見学。運営を担う人たちの話を聞いた。
学生からは「売り手と買い手の交流がある」「親子連れや若者も多く、年代に関係なく楽しんでいる」といった感想が聞かれた。
東栄町のJR東栄駅では、駅がアニメ「ゆるキャン」に登場したことに注目。一方、町中心部から距離があり、電車の本数も少ないことに驚いた様子だった。
文学部3年の稲垣千尋さん=安城市=は「山の景色がきれいだったし、軽トラ市は思った以上に人がいた。情報発信を工夫すれば、県外などからもっと人が集まりそう」と1日を振り返った。
11月8日には、三河港や田原市の菊農家を訪ねる。戸田教授は「フィールドワークに出ると、学生の目の色が変わる。政策が行われる現場を知ることが大事だ」と話している。
