11月に入り、奥三河は花祭の季節を迎えた。3日は東栄町で「東栄フェスティバル」があり、町内の小林地区、月地区の保存会が舞の一部を披露した。祭り本番は来年1月にかけて、北設楽郡3町村の計14地区で順次催される。
花祭は700年以上続くとされる伝統芸能で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
舞う鬼の数が多い小林地区からは、この日、江戸時代末期に面が作られた「鳳来寺鬼」が登場。黄色い顔の珍しい姿に、見物客の目が注がれた。
同地区の小野田博文保存会長(64)は「小林は所作も拍子も独特で、見応えがある。本番もぜひ楽しみに来てほしい」と話した。
月地区は「榊鬼」に続き、若者4人が「湯ばやし」を披露。「テーホトーヘトーホヘ」の掛け声で会場が盛り上がる中、釜の湯を振りまき、客から歓声と悲鳴が上がった。
また、花祭好きの若者らでつくる「花祭部」の紹介もあった。今シーズンは新たな活動として、目印のキーホルダーを付け、各地区の会場で案内役を務めるという。
花祭に初めて訪れると、しきたりが分からず戸惑う人もいるが、代表の伊藤諒哉さん(27)は「気軽に声をかけてもらい、一緒に楽しめるようにしたい」と話している。
設楽町、豊根村を含む今シーズンの花祭の日程は次の通り
【11月】小林=14日▽御園=14~15日▽月、東薗目=21~22日▽足込、河内、坂宇場=28~29日【12月】中設楽=5~6日▽中在家=13日【1月】津具=2日▽古戸、下黒川=2~3日▽上黒川3~4日▽下粟代=10日

