ホームへ戻る

2026(令和8)年 10月27日 火曜日

リビングサーラ

社会

箱わな「県から貸し出しを」

新城市長、クマ出没に調達間に合わず

箱わな「県から貸し出しを」
記者会見する下江市長(新城市役所で)

 東三河山間部でも目撃や出没が相次ぐツキノワグマへの対策をめぐり、新城市の下江洋行市長は26日、「県も捕獲おり(箱わな)を所有し、緊急時に市町村へ貸し出せるようにしてもらいたい」との認識を示した。定例記者会見で記者からの質問に答えた。今後、正式に要望を伝える方針だ。

 市内の作手木和田地区では今月、住宅近くでクマが繰り返し確認され、市は16日に金属製の箱わなを置いた。わな設置後は出没していないが、今週いっぱいは捕獲を試みる。

 ただ、この箱わなは自前のものではなく、他市から急きょ借り受けたものだ。

 新城市農業課によると、6月補正予算で購入費を確保していたが、国からの補助を認めてもらう手続きに時間がかかり、調達に至っていない。全国的に需要が高まり、製品自体も不足しているそうだ。

 下江市長は「新城市や北設楽郡の自治体は所有する必要に迫られている。今後、他の自治体で急に必要になるということもあり得る」と指摘。県に貸し出し用の箱わなを用意してほしいと、担当者レベルで既に提案したという。

 県内ではツキノワグマは絶滅の恐れが高いとされ、狩猟や駆除は基本的に行われていないが、市町村長は被害防止のための捕獲を許可できる。新城市は今回、この権限に基づいて箱わなを設置した。

 一方、イノシシなどのわなにかかる錯誤捕獲は、県内でも毎年のように発生する。市内では昨年10月、山中で1頭がくくりわなにかかり、処分された。

箱わな「県から貸し出しを」
新城市が設置したクマ用の箱わな(提供)

2026/10/27 のニュース

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.