72年ぶりの御開帳を8日後に控えた豊川市の豊川稲荷で24日、御縁柱(ごえんばしら)の建立式が執り行われた。72年前にも使用された柱が使用され、11月1日から23日までの午(うま)年開帳の期間中に参拝者らを迎える。
クレーンも使って本殿前参道に建てられたのは長さ9・5メートル、直径70センチの杉材でできた角塔婆。1954年の御開帳の際にも使われた柱の表面を磨き、新たに筆入れもした。式典では竹本幸夫市長や地元選出の議員、関係機関・団体の代表者らが柱とつながる紅白の綱を持って支え、無事に柱が立って固定されると拍手が沸き起こった。
朝からあいにくの天気となったが、福山憲隆住職らによる法要が終わるころには雨も上がり、御開帳を祝福するように本殿の屋根からハトの群れが飛び立った。役寮の草間寛之さんは「無事に柱が立ち、皆さまから自然と拍手が沸いた時には、私もうるっと来ました。雨ではありません」と振り返った。
境内には3カ所に設置され、奥の院前には新たな木材で作った長さ6メートル、直径30センチの柱が建った。
曹洞宗妙厳寺と称する豊川稲荷の御開帳では、秘仏・豊川吒枳尼真天(とよかわだきにしんてん)が開帳され、身代わりの御前立(おまえだち)仏像と糸でつながり、さらに本殿前の御縁柱と5色の善の綱で結ばれる。そのため、御縁柱に触れることは豊川吒枳尼真天に触れるのと同じ御利益があるとされる。
